ゲーミングPCを買う前に考えること、ゼロから調べてまとめてみた

遊びたいゲームを選ぶと、いま買うならどのくらいのゲーミングPCが要るのかがわかる診断をつくった。なぜそうなるのかは、その下でゼロから順番に説明している。

診断ツール

遊びたいゲームから、買うべきゲーミングPCを出す

遊びたいゲームを選んで、画面となめらかさを決めると、グラボ、CPU、メモリ、SSD、電源、モニターの目安と、2026年10月のBTOの値段が出る。対戦ゲームを選ぶと、最低水準と理想水準の2段で出る。ゲームの数字は各社が公表している推奨スペック。そこから先の当てはめは、わたしの推測。推奨スペックは各ゲームのSteamのストアページと各社のサポートページから引いた(バイオハザード レクイエムだけは電撃オンラインの記事から)。

1 遊びたいゲーム(いくつでも)

2 どう遊ぶか

選んだゲームごとの目安

ゲーム公式の推奨グラボメモリ容量このゲームだけなら
当てはめ方と、数字の出どころ

各ゲームの公式の推奨グラボから重さを3段階に分けた(GTX 1070くらいまでが「軽め」、RTX 2060〜2070くらいが「ふつう」、RTX 3060 Ti以上か、アップスケーリングやフレーム生成を使う前提のものが「重め」で、0〜2点)。そこに画面(フルHD0点、WQHD2点、4K4点)と、なめらかさ(144fpsは重さに応じて0〜2点、240fpsは1〜3点)を足し、選んだゲームの中でいちばん高い点で決めた。対戦ゲームは、ゲーム自体が軽くてもfpsが勝ち負けに響くので、144fpsで数えたものを最低水準、240fpsで数えたものを理想水準として2段で出している。ストリートファイター6は対戦が60fps固定なので、ここだけ60fpsで数えた。0点はRTX 5050、1点はRTX 5060、2点はRTX 5060 Ti 16GB、3〜4点はRTX 5070、5〜6点はRTX 5070 Ti、7点はRTX 5080、8点以上はRTX 5090のクラス。SSDは公表されている容量の合計に、Windowsなどのぶん100GBと2割の余裕を足して決めた。値段はゲーミングPC徹底解剖の集計(2026年10月11日更新、税込み)。最安値は構成やセールで動くので、RTX 5060のようにひとつ下のクラスより安く出ることもある。比べるなら中央値のほうが参考になると思う。性能を測った結果ではないので、迷ったら遊びたいゲームの検証記事も見てほしい。

この前、ゲーミングPCのブランドを12個並べて、勝手に地図をつくった。ドスパラは制服、サイコムは確定ボタンを押すまでが長い、みたいなことを好き放題に書いた。

書き終わってから、ひとつ気づいてしまった。わたしは「RTX 5070」の5070が何を意味しているのか、ちゃんと説明できない。

ブランドのイメージは語れるのに、中身のことは何も知らない。さすがにそれはまずい気がしたので、グラボのメーカーの仕様ページや、ゲーム会社が出している動作環境、パソコンの値段を毎日記録しているサイトを読みあさってみた。

しかも2026年は、ゲーミングPCがかなり買いにくい年らしい。メモリの値段が去年の夏の何倍にもなっていて、完成品の値段も上がり続けている。買う予定がある人のために、というより、何もわからなかった自分のために、順番に書いておく。

文中のラベルの意味

発表パーツのメーカー、ゲーム会社、ゲーム機の会社が公表していること

報道ニュースサイトや、値段を調べているサイトが伝えていて、メーカーの資料では確かめていないこと

推測わたしの推測、たとえ話、ざっくりしたイメージ

読みあさった主な資料

NVIDIAカプコン(モンスターハンターワイルズ)Riot Games(VALORANT)ソニー・インタラクティブエンタテインメント任天堂PC WatchAUTOMATONGameBusiness.jpゲーミングPC徹底解剖GAZLOGゲーミングスタイルHardware BustersThe FPS Review

値段はすべて2026年10月に調べた時点のもの。どの資料に何が書いてあったかは、本文の中といちばん下の一覧に書いた。

先に、調べてわかったことを3行で

ゲーミングPCの性能と値段は、ほぼ「グラボ」で決まる。どのグラボにするかは、遊ぶゲームの重さと、画面の細かさ・なめらかさで決まる。

2026年はメモリの値段が2025年夏の5倍前後まで上がった時期があり、ゲーミングPCの完成品も値上がりが続いている。RTX 5060を積んだものでも、真ん中の値段は27万円台だった。

迷ったら、フルHDの画面に、RTX 5060 Ti 16GBかRTX 5070くらいのグラボ、メモリ32GB、SSD 1TB。いまSteamで遊んでいる人に多い「フルHD・RTX 5070・メモリ32GB」とも近い。

ふつうのパソコンとの違いは、ほぼグラボだった

まず、ゲーミングPCとふつうのパソコンは何が違うのか。調べてみたら、答えはわりと単純だった。

ゲーミングPCは、画面の絵を描くための部品「グラフィックボード」(グラボ、GPUとも呼ばれる)が、別に1枚入っているパソコンのこと。ふつうのパソコンにも絵を描く機能はあるけれど、CPUの中におまけのように入っている「内蔵グラフィックス」で済ませていることが多い。

重いゲームは、内蔵グラフィックスでは動かない。たとえば『モンスターハンターワイルズ』のサポートページには、内蔵グラフィックスは動作の対象外だと書かれている。発表

CPU 計算と段取り メモリ 作業机 SSD 本棚 グラボ(GPU) 1秒に何十枚も絵を描く係 電源 ファン(冷やす) ゲーミングPCは、赤い部品が別に1枚入っているパソコン
わたしが描いた模式図。部品の大きさや位置は実物と違う。

ほかの部品も、たとえで覚えることにした。推測 CPUは、ゲームのルールや敵の動きを計算して、グラボに「次はこれを描いて」と段取りを渡す係。メモリは、いま使っているものを広げておく作業机。SSDは、ゲームのデータをしまっておく本棚。机が狭いと本棚との往復が増えて、作業が遅くなる。

つまり、ゲーミングPCを選ぶというのは、ほとんど「どのグラボを入れるか」を選ぶことで、ほかの部品はそれに合わせて決まっていく。ここからの7つは、その順番で書いた。

考えること1:何のゲームを遊ぶのか

最初に決めるのは、パソコンではなくゲームのほうだった。同じ「ゲーミングPC」でも、遊ぶゲームによって必要な性能がまるで違う。

わかりやすかったのが、軽いゲームの代表として『VALORANT』、重いゲームの代表として『モンスターハンターワイルズ』の、ゲーム会社が出している動作環境を並べてみたときだった。

ゲーム目安グラボメモリ
VALORANT144fps(ハイエンド)GTX 1050 Ti、Radeon R7 370、Arc A3104GB
モンハンワイルズフルHD・60fps(推奨・中設定)RTX 2060 SUPER、Radeon RX 660016GB
モンハンワイルズ4K・60fps(ウルトラ設定)RTX 4070 Ti、RTX 4070 Ti SUPER、RX 7800 XT記載なし

VALORANTはRiot Gamesのサポートページ発表。モンハンワイルズはカプコンが2025年2月に出した動作環境を伝えるAUTOMATONの記事から報道。モンハンワイルズの60fpsは、画面を引き伸ばす機能(アップスケーリング)と、絵と絵のあいだのコマを作る機能(フレーム生成)を使った場合。

VALORANTは、1秒に144回も画面を描きかえる「ハイエンド」の目安でも、何世代も前のグラボで足りる。対してモンハンワイルズは、フルHDで60fpsを出すのに、もっと新しいグラボと16GBのメモリを求めてくる。しかもそれは、コマを補う機能を使ったうえでの話。

同じ「ゲームができるパソコン」でも、遊ぶものが違えば、必要なものがまるで違う。軽いゲームしかしない人が、重いゲーム用の値段を払うのはもったいないし、逆だと動かない。

動作環境は、Steamならストアページの下のほうの「システム要件」に載っている。カプコンのサポートページも、そこを見るように案内していた。発表 見るのは「最低」ではなく「推奨」のほう。最低は、動くかどうかの下限で、快適に遊べる目安ではないので。

考えること2:画面の細かさと、なめらかさ

次に決めるのが、どんな画面で遊ぶか。ここには数字が2つ出てくる。画面の細かさ(解像度)と、なめらかさ(fps)。

細かさ:4Kは、フルHDの4倍の点を描く

解像度は、画面に並ぶ点(画素)の数のこと。よく聞く「フルHD」は横1920×縦1080で、約207万個の点が並んでいる。その上が「WQHD」(2560×1440)で、約369万個。「4K」(3840×2160)になると約829万個で、フルHDのちょうど4倍になる。

4K 829万画素(4倍) WQHD 369万画素(約1.8倍) フルHD 207万画素 面積が点の数に比例するように描いた
点の数はそれぞれの縦×横をかけ算したもの(計算はわたし)。

グラボは、この点を一つずつ塗っている。だから4Kで遊ぶと、フルHDの4倍の量を塗ることになる。4Kの画面を選んだ時点で、グラボの値段がひと桁変わりかねない、というのが今回いちばん身にしみたことだった。推測

ちなみに、Steamが毎月とっているアンケート(Steamハードウェア調査)の2026年9月分では、いちばん多い画面はフルHDで47.91%、次がWQHDで27.04%だったそうだ。報道 半分くらいの人は、いまもフルHDで遊んでいる。

なめらかさ:fpsは、1秒に描きかえる回数

fps(フレームレート)は、1秒間に何枚の絵を描くか。パラパラ漫画の枚数だと思えばいい。60fpsなら1秒に60枚、144fpsなら144枚。枚数が多いほど、動きがなめらかに見える。

0.1秒のあいだに描かれる絵 60fps 144fps 0秒 0.1秒 1枚あたり、60fpsは約16.7ミリ秒、144fpsは約6.9ミリ秒
0.1秒ぶんだけ切り取った図(わたしの作図)。144fpsは0.1秒に14.4枚なので、14枚に丸めて描いた。

対戦ゲームでは、この差が効いてくるらしい。相手が角から飛び出してきたとき、144fpsのほうが早く絵が更新されるので、気づくのが少しだけ早くなる。VALORANTの動作環境が、わざわざ144fpsの段を用意しているのも、たぶんそのため。推測

つまり対戦ゲームは、ゲーム自体は軽いのに、勝ち負けのためにいちばん高いfpsを求められるジャンルでもある。本気の人は240fps以上を狙うらしい。なので、いちばん上の診断では、対戦ゲームだけ「144fpsの最低水準」と「240fpsの理想水準」の2段に分けて出している。推測

ここで落とし穴がひとつある。パソコンが144fpsで描いていても、モニターが1秒に60回しか描きかえられないと、見えるのは60回ぶんだけ。モニターが1秒に描きかえる回数をリフレッシュレートと呼んで、「144Hz」のようにHz(ヘルツ)で書く。なめらかさを買うなら、モニターも一緒に買い替えることになる。

グラボにお金をかけて、モニターがそのままだった人、たぶん全国にけっこういる。わたしも調べる前だったら、間違いなくそっち側だった。

考えること3:グラボは、型番の読み方から

遊ぶゲームと画面が決まったら、いよいよグラボを選ぶ。最初の壁は、あの型番だった。

いま売っているグラボは、NVIDIAの「GeForce RTX 50シリーズ」と、AMDの「Radeon RX 9000シリーズ」が中心。ゲーミングPCの値段表にも、だいたいこのどちらかの名前が書いてある。

RTX 5070 Ti RTX シリーズの名前 50 世代。大きいほど新しい 70 格。50→60→70→80→90と上がる Ti 同じ格の上位版。ないのが標準
NVIDIAの製品の並びを見て、わたしが整理した読み方で、メーカーが公式にこう説明しているわけではない。RadeonのRX 9070 XTも、だいたい同じ読み方で、XTが上位版にあたる。

RTX 5070なら、「50世代の、70の格」。数字の後ろ2けたが大きいほど性能が高くて、値段も高い。RTX 5060 Tiのように「Ti」がつくと、同じ60の中のひとつ上。前の世代のRTX 4070と今のRTX 5060を比べるときのように、世代と格がずれると話がややこしくなるので、まずは同じ世代の中で比べるのがよさそうだった。推測

「8GB」「16GB」は、グラボ専用の作業机

グラボの名前のあとに「8GB」「16GB」と書いてあることがある。これはVRAMといって、グラボが自分で持っている作業机の広さ。ゲームの中の壁や服の模様(テクスチャ)を広げておく場所で、きれいな画質にするほど広い机が要る。

モンハンワイルズのウルトラ設定は12GB以上、さらに細かい模様のデータを入れるなら16GB以上が目安とされている。報道 同じRTX 5060 Tiにも8GBと16GBがあって、値段はかなり違う。Steamの2026年9月の調査では、16GBが27.21%、8GBが26.71%で、ほぼ半々だった。報道

2026年10月のグラボと、その値段

グラボ単体の値段と、そのグラボを積んだBTO(注文を受けてから組み立てる完成品、くわしくは7つ目で)の値段を並べた。

グラボ電源の目安グラボ単体の最安BTOの最安BTOの中央値
RTX 5050―5万3,980円14万9,980円23万9,980円
RTX 5060550W6万9,980円13万9,800円27万4,800円
RTX 5060 Ti 8GB600W7万9,800円15万8,800円28万9,800円
RTX 5060 Ti 16GB600W12万9,800円18万9,980円31万9,980円
RX 9060 XT 16GB―8万3,980円15万9,980円29万4,800円
RTX 5070650W14万8,980円19万4,800円37万9,700円
RTX 5070 Ti750W20万9,800円34万9,980円52万9,800円
RTX 5080850W29万5,799円36万8,880円55万4,800円
RTX 50901000W109万7,800円(暫定)106万5,000円149万8,940円

電源の目安はNVIDIAの仕様ページの「必要なシステム電力」で、Ryzen 9 9950Xを積んだパソコンを前提にした最低ライン発表。グラボ単体の最安は、GAZLOGが記録している2026年10月18日時点の在庫ありの最安値(RTX 5090は在庫がなく暫定)報道。BTOの最安と中央値は、ゲーミングPC徹底解剖が国内のBTOメーカーの商品を集計した値(2026年10月11日更新)報道。どれも税込み。

万円(左の端が最安、点が中央値) 0 20 40 60 RTX 5050 RTX 5060 RTX 5060 Ti 8GB RTX 5060 Ti 16GB RX 9060 XT 16GB RTX 5070 RTX 5070 Ti RTX 5080 RTX 5090 106.5〜149.9(目盛りの外)
上の表のBTOの値段をグラフにした(わたしの作図)。中央値は、値段の順に並べたときにちょうど真ん中にくる商品の値段。

並べてみて、いくつか気づいたことがある。

ひとつは、RTX 5070 Tiから上で、値段の段差が急に大きくなること。RTX 5070とRTX 5070 Tiは、名前は「Ti」が付くか付かないかだけなのに、BTOの中央値で15万円くらい違う。RTX 5090にいたっては、グラフの目盛りに収まらなかった。

もうひとつは、VRAMが16GBのグラボの中では、Radeon RX 9060 XT 16GBの単体の値段が、RTX 5060 Ti 16GBより4万円以上安かったこと。どちらがいいかはゲームによって変わるらしく、わたしには決められない。ただ、16GBの机がほしいだけなら選択肢は一つではない、ということはわかった。

それと、BTOの最安だけ見ると、RTX 5060のほうがRTX 5050より安い。最安の商品はセールや構成の都合で動くので、最安だけで比べるのは危ない、という教訓でもある。推測

考えること4:CPUは、グラボの足を引っぱらない程度に

CPUは、IntelのCore UltraやCore、AMDのRyzenが中心。こちらも数字の読み方は似ていて、Core Ultra 5、Ryzen 5のような「5」が真ん中、「7」「9」と上がっていく。推測

ゲームの動作環境を見ると、CPUへの要求はグラボほど厳しくない。モンハンワイルズの推奨でも、Core i5-10400、Core i3-12100、Ryzen 5 3600と、何年か前の真ん中くらいのCPUが並んでいた。報道

なので、ゲームだけなら真ん中のクラスで足りそう。気をつけるのは、グラボだけ立派でCPUが極端に古い、という組み合わせ。段取り係が遅いと、絵を描く係が手を止めて待つことになる。推測 逆に、ゲームの画面を配信したり、動画を編集したりするなら、CPUの仕事が一気に増えるので、ひとつ上のクラスを見ておきたい。推測

考えること5:メモリは16GBか32GBか、そして高い

メモリは作業机。モンハンワイルズは推奨が16GBで、サポートページには、パソコンのメモリが「16000MB」以上ないといけないと書かれている。発表 16GBは、重いゲームの最低ラインになりつつある。

そして、Steamの2026年9月の調査では、32GBのメモリを積んでいる人が42.22%で、16GBの37.82%を初めて上回ったそうだ。報道 ゲームをしながらブラウザで攻略サイトを開いて、通話アプリもつないで、となると、机は広いほうがいい。いまから買うなら32GBが標準、と考えておくのがよさそうだった。推測

ただ、2026年はこのメモリが高い。

DDR5メモリ16GB×2枚組の平均価格(2025年夏を1としたとき) 1 2025年夏 約5.3倍 2026年1月末 平均11万円超え
PC Watchの2026年2月の記事にある平均価格の上がり方をもとに、わたしが描いた。

PC Watchによると、DDR5メモリの16GB×2枚組(合わせて32GB)の平均価格は、2026年1月の終わりに11万円を超えた。2025年夏の安かった時期の約5.3倍で、SSDも同じ時期に2倍くらいになったという。報道

理由として挙げられていたのは、AIのデータセンター向けの需要だった。大手のメモリメーカーがサーバーやAI向けの生産を優先していて、パソコン向けに回る量が減っている。Micronが一般向けのブランド「Crucial」をやめることも、店頭の在庫が減る理由になっているそうだ。報道

その後も下がってはいない。ゲーミングスタイルの調べでは、32GB(16GB×2)のいちばん安い在庫が、2026年9月15日の6万5,800円から10月2日の7万4,800円へ、半月で13.7%上がった。調査会社のTrendForceは、10〜12月もメーカー間の取引価格が10〜15%上がると見ているという。報道

作業机の値段が、ちょっと前の5倍。ゲーム用の机というより、もう家具の値段になっている。16GBにして浮いたお金をグラボに回すか、32GBにして机に投資するか。2026年は、ここがいちばん悩ましいところかもしれない。推測

考えること6:SSDは1TBから

SSDは本棚。ゲームのデータをしまっておく場所で、昔ながらのHDD(ハードディスク)より読み込みがずっと速い。

モンハンワイルズの推奨は「SSDに75GBの空き」。報道 ゲーム1本で75GBということは、Windowsやほかのアプリを入れた512GBのSSDだと、重いゲームを何本か入れたら棚がいっぱいになる。1TBあれば、だいぶ気が楽になりそう。推測

SSDは、あとから足すのも比較的かんたんな部品らしい。最初は1TBにしておいて、足りなくなったら棚を増やす、という順番でもいいと思う。推測 ただ、SSDも値上がりしているので、あとから足す棚も安くはない。

考えること7:形と、買い方

電源と冷却は、グラボに合わせて

グラボの表に書いた「電源の目安」は、NVIDIAが仕様ページで出している必要なシステム電力。RTX 5060なら550W、RTX 5070なら650W、RTX 5090なら1000W。発表 ただしこれは、Ryzen 9 9950Xという強いCPUを積んだパソコンを前提にした最低ラインで、構成によって変わる、とも書かれていた。発表

BTOなら、グラボに合わせた電源がはじめから組まれているはず。自分で気にするのは、あとからグラボを上のクラスに替えたくなったときで、そのときは電源も一緒に替える可能性がある、と覚えておくくらいでよさそうだった。推測

冷却も同じで、強いグラボほど熱くなって、ファンの音も大きくなりがち。推測 ブランドの記事で、静けさにこだわる人の話を書いたけれど、あれは趣味ではなく、わりと切実な問題なのかもしれない。

ノートか、デスクトップか

ゲーミングノートもある。机の上に置けて、持ち運べて、モニターも最初からついている。部屋が狭い人には、それだけで大きい。

ただし、同じ名前のグラボでも、ノート用はデスクトップ用より性能がかなり低い。カプコンのサポートページにも、ノート向けのGPUは同じ型番のデスクトップ向けより性能が大きく劣るので、型番が同じでも動かないことがある、と書かれていた。発表 ノートを選ぶなら、型番の数字だけで安心しないこと。

あと、Macで重いゲームを遊ぶ道は、思っていたより細い。モンハンワイルズのサポートページでは、OSはWindowsで、Mac(Boot Camp)は対象外とされていた。発表

完成品か、BTOか、自作か

買い方は、大きく3つあった。

完成品 メーカー製 型番を選ぶだけ 家電量販店で 実物を見られる 手間:少ない BTO 注文してから組立 パーツをいくつか 選んで注文 組み立てはお店 手間:ふつう 自作 全部自分で パーツを全部 選んで買う 組み立ても自分 手間:多い
わたしの分け方。BTOのお店の中にも、選べる部分が少ないところから、ほぼ全部選べるところまである。

BTOは、Build To Order(注文を受けてから組み立てる)の略。注文画面でグラボやメモリの容量を選ぶと、お店が組み立てて送ってくれる。日本のゲーミングPCは、このBTOで買う人が多い印象で推測、上の表の値段もBTOのものを使った。

どこで買うかの雰囲気は、ブランドを仕分けた記事のほうに好き勝手に書いた。そっちでは「パーツを選ぶか、完成品を買うか」を地図の縦の軸にしたので、自分がどっちの性格なのかを考えるのにも使えると思う。

自作は、昔は「安く組める」が売りだったらしい。でも2026年はメモリもSSDも単体で高いので、安さだけを理由に自作を選ぶ時代ではなくなっているのかもしれない。推測 自作の楽しさは値段とは別のところにあるので、そこに惹かれる人はまた別の話。

2026年10月の値段と、ゲーム機との比べっこ

ゲーミングPC徹底解剖によると、6月30日から10月18日までに追いかけたBTOの198商品のうち、150商品が値上がりして、値下がりは35商品だった。中央値は27万9,390円から29万300円へ、3.6%上がっている。グラボ別でいちばん上がったのはRTX 5080を積んだもので、25.6%。報道

同じサイトは、「もう少し待てば安くなる」という判断は、いまの相場では裏目に出やすい、とまで書いていた。報道 グラボ単体でも、日本ではRTX 50シリーズの値段が発売時より大きく上がっていると、海外のサイトでまで話題になっていた。報道

値上がりはゲーム機も同じだった。PS5は2026年4月2日に値上げされて、ディスクドライブのついた通常版が9万7,980円、PS5 Proが13万7,980円になった。日本語専用のデジタル・エディション(5万5,000円)だけは据え置き。報道 Nintendo Switch 2の日本語・国内専用も、5月25日に4万9,980円から5万9,980円になっている。発表

Switch 2(日本語・国内専用) 5万9,980円 PS5 デジタル(日本語専用) 5万5,000円 PS5(ディスクドライブ搭載) 9万7,980円 PS5 Pro 13万7,980円 ゲーミングPC 最安(RTX 5060) 13万9,800円 ゲーミングPC 中央値(RTX 5060) 27万4,800円
ゲーム機はメーカーの希望小売価格、ゲーミングPCはRTX 5060を積んだBTOの最安と中央値(わたしの作図)。ゲーミングPCにはモニターなどが入っていない。

ゲーミングPCのいちばん手前の入口でも、PS5(日本語専用)の2台半。真ん中の値段だと、5台ぶん。しかもモニター、キーボード、マウスは別。

こうして並べると、遊びたいゲームがゲーム機でも出ているなら、ゲーム機でいいのでは、という気持ちにもなってくる。推測 それでもゲーミングPCを選ぶ理由は、遊びたいゲームがPCにしかない、高いfpsで対戦したい、配信や動画編集もしたい、MODで遊びたい、あたりになりそうだった。

結局、何から決めればいいのか

調べた順番を、そのまま決める順番にするのがいちばん迷わないと思う。遊びたいゲームの推奨スペックを見る。モニターの細かさとなめらかさを決める。それでグラボがほぼ決まる。メモリは32GB、SSDは1TBを基本にして、予算がきつければメモリを16GBにするかどうかで調整する。最後に、ノートかデスクトップか、どこで買うかを選ぶ。推測

逆に、値段から決めようとすると、たぶん迷子になる。わたしは最初、予算から決めようとして、比較サイトのタブを二十個開いたまま一晩過ごした。ブランドの記事でサイコムの人をいじったけれど、人のことは言えなかった。

ちなみに、いちばん上の診断でモンハンワイルズと原神を選んで、フルHD、60fps、配信なしにしてみた。出てきたのはRTX 5060 Ti 16GBのクラスで、BTOの中央値は31万9,980円。PS5(日本語専用)の5台ぶん以上だった。いったん、ブランドの記事をもう一回読み直すことにした。

調べてもわからなかったこと

いちばん知りたかった「いつ安くなるのか」は、わからなかった。メモリの供給は2027年まで厳しいという見方もあって報道、少なくとも年内に下がる材料を挙げている記事は見つからなかった。

ゲームごとに、どのグラボで実際に何fps出るのかも、今回は調べきれていない。設定や組み合わせで大きく変わるので、遊びたいゲームが決まっている人は、そのゲームの名前とグラボの名前で検証記事を探すのがいちばん確かだと思う。推測

ゲーミングノートの値段の相場も、今回は集めていない。値段が変わったら、このページの数字は書きかえる。

ついでに気になったこと

いまSteamでいちばん使われているグラボは?

Hardware Bustersによると、Steamハードウェア調査の2026年9月分では、RTX 5070が5.86%でいちばん多く、RTX 5060の4.20%、RTX 5060 Tiの3.87%が続いた。上位10位はすべてNVIDIAだったという。報道

グラボの「GB」と、メモリの「GB」は同じもの?

どちらも作業机の広さだけれど、別の机。グラボのGB(VRAM)はグラボ専用で、メモリのGBはパソコン全体で使う机。グラボのVRAMが足りないからといって、パソコンのメモリを増やしても代わりにはならない。推測

中古のゲーミングPCはどう?

今回は中古の相場までは調べていない。ただ、型番の読み方がわかると、中古の値段表も読めるようになる。前の世代の70と、今の世代の60のどちらが強いか、みたいな比べ方が必要になるので、そこは検証記事で確かめてからにしたい。推測

読みあさった資料の一覧

値段は2026年10月に確認したもの。グラボの電源とVRAMはNVIDIAの仕様ページ、ゲームの動作環境はゲーム会社のサポートページか、それを伝えた記事から引いた。

更新履歴:2026年10月19日 公開

※この記事は2026年10月19日時点で公開されている仕様、動作環境、価格の情報をもとに、パソコンの専門家ではない個人が調べてまとめたものです。値段は日々変わり、商品や販売店によっても違います。「推測」と書いたところはわたしの考えやたとえです。特定のメーカーや販売店をすすめる意図はありません。